サッカー元日本代表MF中田英寿氏(47)が代表を務める、日本酒の販売促進事業を行うJAPAN CRAFT SAKE COMPANYは12日、4月18日から同29日まで東京・六本木ヒルズアリーナで日本食文化の祭典「CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS」を開催すると発表した。今回は、16年のスタート以来、過去最長の12日間の開催となる。全国から厳選された酒蔵120蔵と、予約困難な有名レストランをはじめとする15店が出店。開催期間中は、一流シェフによるイベント限定のオリジナルメニューとともに、この日しか飲めない特別な日本酒を含め、各酒蔵こだわりの日本酒を楽しむことができる。
また、初日の4月18日は「頑張れ、北陸!!の日」と題して、元日に発生した能登半島地震で被災した北陸の日本酒を飲んで酒蔵を応援しようと、北陸の酒蔵を集めて開催。イベントを通して、北陸の魅力と活力を再び輝かせ、震災からの復興への道を歩む酒蔵を応援する狙いだ。出店する北陸の酒蔵と酒は、以下の10蔵。
天狗舞・五凛(車多酒造・石川県)吉田蔵u(吉田酒造店・石川県)満寿泉(桝田酒造店・富山県)、有磯曙(澤酒造場・富山県)勝駒(清都酒造場・富山県)羽根屋(富美菊酒造・富山県)あべ(阿部酒造・新潟県)、天領盃(天領盃酒造・新潟県)〆張鶴(宮尾酒造・新潟県)翔空(ラグーンブリュワリー・新潟県)
「CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS」は、09年から日本全国47都道府県をめぐる旅をスタートし、400を超える酒蔵を訪れてきた中田氏がオーガナイザーを務め、16年からスタート。日本酒、農業、工芸を中心に、数多くの生産者の元を訪ね、日本が誇る文化や技術の素晴らしさに出会ってきた同氏が、日本酒の奥深さと可能性を強く感じたことでプロデュースした。
日本全国から厳選された酒蔵が日替わりで出店するため、いつ来ても新しい出会いがあり、自分の好みに合った日本酒を見つけることが出来る。また、蔵元が自ら日本酒を振る舞うことで、参加者は日本酒の選び方や楽しみ方を直接、聞くことができる。それぞれの酒蔵のこだわりや特徴の違いなどを知ることで、日本が誇る“SAKE”文化に触れ、日本酒の魅力を再発見できるイベントだ。これまで東京・六本木をはじめ、九州では博多、東北では仙台などの地域でも開催してきた。
20年以降は新型コロナウイルスの感染拡大を受け開催が見送られてきたが、22年9月には東京・国立代々木競技場で開催された複合型都市型フェス「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO~BEST MUSIC & MARKET~」の中で、スピンオフ企画ながら3年4カ月ぶりに「CRAFT SAKE WEEKEND 2022 at INSPIRE TOKYO」を開催。コロナ禍から日常が戻り始めた23年には、六本木で本イベントとして約4年ぶりに開催し、厳選された酒蔵100蔵が集結。これまで、延べ80万人以上が来場した。
今年の開催に先駆けて、過去最多となる全120の酒蔵のラインアップが決定。中田氏をはじめ、日本酒の専門家や一流シェフなど、100人を超える試飲会を経て厳選された120の酒蔵が集結。開催期間中、毎日、異なるテーマを設け、それぞれのテーマに合わせて出店する酒蔵を1日10蔵に限定することで、いつ来ても新しい発見があり、自分の好みに合った日本酒との出会いが可能。会場では、酒蔵も自ら日本酒を振る舞い、参加者と直接コミュニケーションを取ることで、日本酒の楽しみ方や食事との組み合わせ方など、おいしく飲むだけでなく学べる場として、日本酒の魅力を最大限実感できる機会を創出する。
◆「CRAFT SAKE WEEK」 16年の東京・六本木を皮切りに福岡、福島、仙台などで開催。18年10月には、スペイン・バルセロナで開催された国際PR協会(IPRA)主催する国際PRアワードの最高峰「ゴールデン・ワールド・アワーズ」(GWA)でアート&エンターテインメント部門の最優秀賞を受賞した。
◆中田英寿(なかた・ひでとし)1977年(昭52)1月22日、山梨県甲府市生まれ。同県立韮崎高から95年にJリーグのベルマーレ平塚(現J1湘南ベルマーレ)に加入。98年にセリエA(イタリア)ペルージャに移籍し、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナ、そしてプレミアリーグ(イングランド)ボルトンと渡り歩く。98年フランス、02年日韓、06年ドイツとワールドカップ(W杯)3大会に出場。ドイツ大会後の2006年(平18)7月3日に現役を引退。国際Aマッチ77試合出場11得点。オリンピックにも96年アトランタ、00年シドニーの2大会に出場。
引退後は世界約90カ国、150以上の都市と日本全国を旅した。その中で、日本酒のおいしさと文化的可能性を強く感じたことから、15年に「株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」を設立。日本酒開発やイベントコンサルティング、日本酒アプリ「Sakenomy」、日本酒のトレーサビリティーシステム「Sake Blockchain」の開発など幅広い活動を行っている。また、日本酒以外にも日本文化を国内外に紹介するため、旅の軌跡を紹介するウェブメディア「に・ほ・ん・も・の」や、厳選した作り手を紹介し多言語で出版される書籍「に・ほ・ん・も・の」(KADOKAWA)など、多くのメディアで情報を発信している。