格闘技イベント「BREAKING DOWN(ブレイキングダウン)」に出場していた「サカキマキオ」こと沖山幹浩容疑者(28)が18日までに、東京・新橋のガールズバー店長の顔面にハイキックをして、飲食代金など12万2800円を支払わずに逃走したとして、警視庁愛宕警察署に強盗の疑いで、逮捕された。逮捕日は16日付。署によると、沖山容疑者は「全く記憶にありません。新橋にある居酒屋の途中から記憶が飛んでいます」と容疑を否認しているという。被害者の男性にけがはなかった。

逮捕容疑は15日深夜、東京都港区新橋4丁目の路上で、飲食代金などを請求する30歳男性のガールズバー店長に対し、背後から右顔面部を右足で蹴る暴行を加え、飲食代金など12万2800円の支払いを逃れた疑い。

署によると、沖山容疑者はガールズバーに1人で来店した。代金の内訳は酒と接客の提供が2万2800円。加えて沖山容疑者は店内で嘔吐(おうと)し、その清掃代と営業停止の補償が10万円という。店長の男性は沖山容疑者に支払いと帰宅を促し、沖山容疑者からクレジットカードを受け取った。クレジットカードでは決済ができず、2人は近くのコンビニまで一緒に行き、男性は現金を下ろすように要請。口座には現金7000円しか入っておらず、沖山容疑者はコンビニの外で知人を待つなどと説明した。男性は了承し背を向けると、沖山容疑者は背後から男性の顔面をハイキックして逃走したという。

認知日時は15日午前0時半ごろで、ガールズバーの女性店員が「無銭飲食の男性が暴れている」と110番した。店には沖山容疑者のリュックが置きっぱなしにしてあり、中には格闘技用のパンツが入っており、本名が記載されていた。また、ブレイキングダウンのリングネーム「サカキマキオ」の名刺も入っていたという。