北村匠海(26)が25年前期の連続テレビ小説「あんぱん」の柳井嵩(やない・たかし)役に起用され、26日、都内の同局で行われた発表会見に、ヒロイン役の今田美桜(27)と出席した。北村は今作が連続テレビ小説初出演。今田とは6度目の共演となる。

今作は「アンパンマン」の生みの親、漫画家やなせたかし(本名・柳瀬嵩)さんと小松暢さん夫妻の半生がモデルとなる。戦前、戦中、戦後の時代を生き抜き、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」を生み出すまでの愛と勇気の物語を描く。今田はヒロインとして、やなせさんの妻にあたる朝田のぶ役を演じる。

北村と今田は過去に21年~23年の「東京リベンジャーズ」シリーズで3度の共演のほか、「半沢直樹」シリーズのスペシャルドラマ「半沢直樹II・エピソードゼロ~狙われた半沢直樹のパスワード~」(20年放送、TBS系)、21年公開「君は月夜に光り輝く」でも共演している。

北村に先立ち、今年2月にヒロインを務めることが発表された今田は応募者3365人の中からオーディションで選ばれた。北村との夫婦役に「何度も共演をしているんですが、北村さんが柳井嵩さん役と聴いた時に安心でしかなかったです。撮影期間が長く、夫婦役と言うことで緊張はあったんですが、ほっとしました。やなせさんと小松さんのように、温かい夫婦を描いて行けたら良いなと思います」と期待を込めた。

今田のヒロイン発表数日前にパリで行われたファッションウイークの帰りの飛行機で出くわしたと明かし、「機内でばったりお会いした時、ご縁を感じるなと思ってとてもうれしかったです。光栄です。ありがとうございます」と北村にほほ笑んだ。

北村は今田について「今田さんがいると、男性スタッフが柔らかい気持ちになっている。誰かが緊張したり、気負いすぎても柔らかくしてくれる印象。それがお芝居にも出ているし、芯が強くないとできないこと。一緒に夫婦役をやりながら、助けられる瞬間も、まぶしくれみられない瞬間もあると思います」とした。

連続テレビ小説は1961年4月から始まり、「あんぱん」で112作目。現在は2024年前期の作品「虎に翼」が放送中で、女優の伊藤沙莉(29)がヒロインを務めている。同後期は橋本環奈(24)ヒロインの「おむすび」が放送されることが決まっている。