歌手堺正章(79)と俳優竹野内豊(54)が10日、都内で仏女優カトリーヌ・ドヌーブ(81)主演の映画「SPIRIT WORLD-スピリットワールド-」(エドワード・クー監督)の先行公開記念初日舞台あいさつに出席した。

ドヌーブ演じる仏歌手クレアが来日した日本で亡くなり、死後の世界でユウゾウ(堺)と出会う。そして、ユウゾウの息子ハヤト(竹野内)を見守る“旅”に出る。日本の群馬・高崎、千葉・いすみなどで撮影された。

堺は「本当はカトリーヌさんが、ここにいてくれたらいいんですけどね。81歳になられましたが、常に女優としての誇りを持っていらっしゃる。すてきだなと思って、お会いできてうれしかったです」。竹野内は「撮影の前にお祓(はら)いをしたんですが、それを堺さんが全部、英語でカトリーヌさんに説明してくれたんです。撮影前に既に、ユウゾウとクレアができあがっていました」と振り返った。

堺は「誤解のないように。できあがっているというのは、コミュニケーションが取れているということですよ。竹野内さん、今日はよくしゃべりますね」と笑った。

堺は「カトリーヌさんと初めて会った時は、目もくれずといった風だった。この女性を振り向かせようというのが、撮影中の副テーマでした。毎日、ちっちゃなものをプレゼントしたんですが、6日目に持っていった和菓子に『これは何?』と。イチゴ大福で、酸っぱいのと甘いのが大好きでした。7日目からは僕にハグをするようになりました。この距離が縮まったことで、僕はフランスを制した(笑い)。それからは毎日、イチゴ大福。東京から高崎へ毎日ね。大変な出費になりました」と笑った。

竹野内は「この作品は、すごくユニークで、独特の感性がある。今見ている世界だけが全てじゃない、見えないところにメッセージがある温かい作品」。

堺は「ふと何かに助けられている、導かれていると思うことがある。私の父は堺駿二というコメディアンで、だいぶ前に他界しましたが、いまだに父親が助けてくれていると思うことがあります。それは、彼の見えない愛情だと思うんです。『誰かが見ていてくれるんだ』と感じて生活してくれれば」と話した。