思いの込めた衣装からもステージを彩る。5人組女性アイドルグループ、マジカル・パンチラインの吉澤悠華(22)は衣装デザイン担当としてもグループを支えている。服飾系の学校に通う現役生ということもあり、10月4日に千葉・船橋競馬場で3人組女性アイドルグループ、Task have Funと共に開催した初主催屋外フェス「ありが10祭!」でも今まであまりなかったという黒を基調とした衣装を初披露。青空から夕暮れ、そして夜へと景色の変わる屋外のステージで、5人は躍動していた。
手がけたデザインは今回で「10着目くらいかな」という。終了後に応じた取材で吉澤は新衣装について「グループが『キラキラハッピー』をコンセプトに活動していたので、イメージ的に黒ベースの衣装は作ったことがあまりありませんでした。でも10周年も迎えて、かつての『魔法』のコンセプトにも原点回帰するというところで、変わったところをみせたいなと思って作りました」と明かした。
一般的に黒い衣装はステージ映えしにくいとされており、吉澤も今回の衣装では「キラキラした黒を使いたいと思って、一番輝いて見えたサンプル生地を使いました」と話した。確かに近くで見ると少しツヤのある素材で模様が入っており、光の当たり方などでは『キラキラして見える』といったものだった。
生地自体も「少しいつもより厚め」といい「これからの秋冬に着られるように。もともとグループの初期は黒い衣装もあったんですよね。今回もダークな新しい自分を見せられるように意識しました」。
吉澤の衣装への思いやセンスはメンバーも称賛している。唯一の1期生でリーダー兼プロデューサーの沖口優奈(27)は「既存曲にも合うようにしてくれるし、今のコンセプトからずれずにかっこよさを出してくれて。バランスの使い方が天才的だなと思いました。本当に天才です」と褒めた。
吉澤も「天才です、これは記事にしてください」と笑いつつ、各メンバーごとの衣装製作のこだわりも明かしてくれた。益田珠希(21)については「本当に体が細くて、そして薄いんですよ」といい「今回は目立つ衣装を作りたいということで、『めろめろーりんぐ』の時と同じ方と衣装を作ったんですけど、まず彼女の場合は絶対スカートで、肩の形も体の細さを強調できるような半袖のカットにしています」。最年少の宇佐美空来(17)については「手足が本当に長いので、ショーパンにして長さがわかるように。袖は今回もノースリーブです。ショートパンツの上にうしろから見るとスケートみたいに見える生地をつけているのもポイントですね」と話した。
沖口に関しては「やっぱり初期から知っている人なので、歴史を感じさせられるようなイメージで。今回はプリーツスカートでセーラー服のような要素を入れてみました。一番お姉さんなので、大人っぽさもありつつ、プリーツで幼くもならずという感じですね」。
山本花奈(19)については「他のメンバーとのバランスとかでなかなか実現できていなかった」という長ズボンスタイルをリクエストされていたといい、ショートパンツにレッグウオーマーのような素材を足すことで実現。自身については「私は骨格がみんなと逆で。なので、フリフリしているような、甘めなかわいい要素の衣装が多いです。かっこいいよりかわいいが好きなので、他のメンバーとバランスをとって、全体的にうまくいくようにしています」と語った。
1人のメンバーがグループの衣装制作に関わっている例はあまり聞いたことがなく、吉澤の存在はレアと言える。グループは来年4月16日に10周年記念ライブ(東京・Kanadevia Hall)を控えている。初期の過去映像も見返すなどして準備を進めているといい、メンバーは「新しいマジパンを見せたい」と意気込んでいる。会場は最大3000人規模で、これまでのグループ最多の約3倍ほどの大きさ。果たして新衣装のお披露目などもあるのか。そうした面からも今後も注目していきたい。【松尾幸之介】
マジカル・パンチラインは2016年に結成。メンバーの入れ替えも経て、現在は沖口、19年加入の吉澤悠華、21年加入の益田珠希、山本花奈、宇佐美の5人で活動している。平均165・4センチの高身長グループで、昨年12月には現体制初の海外イベントとしてシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催された「シンガポール コミック コン2024」にも出演するなど、国内外でパワフルかつかわいいパフォーマンスが注目されている。10周年へ向けては、結成当初のコンセプトである「魔法」へ原点回帰して活動していくことも表明している。



