22年の「R-1グランプリ」王者、お見送り芸人しんいち(40)の著書「嫌われ者って金になる!」(徳間書店)の取材会に出席した。
たたかれても“おいしい”とネタにするしたたかなメンタル術をつづった1冊。取材会では本にも書かれているエピソードとして、週刊誌に突撃された際、記者を自宅マンションに招き入れて取材を受けた話を披露した。「短い芸能人生やったなって、あきらめから。全部話しますんで家上がってくださいと」と腹を割った結果、記者から「ファンになりました」と言われたそうだ。
この日、来ていた記者たちにもいつか直撃されるかも…という話題になると「勘弁してください」と笑いながら続けた。「もみ消してほしい。昔の芸能界やってくれませんかって思ってます。昔の芸能界ってめっちゃもみ消してたらしいですよ」。
さかのぼること30分前。会場の受付で、著書と一緒に「しんいちさんからの“賄賂”です」とポチ袋を渡された。開くとまずメモ書きが目に入った。一言一句明かすのはやぼなので簡潔に言うと、来場した報道陣への感謝と「僕に何かあったらもみ消してください」とのお願いが書いてあった。
去り際にしんいちはこう説明した。「昨日、バッと夜中に書いたんですよ。自分の直筆で書いてあるやつと、いつも遊んでる女の子にも手伝って書いてもらったんですけど、どっちか。字の感じで分かると思います。ちょっときれいな字が女の子です」。
女性が書いたものが本当にまじっていたのかどうか、私には確かめる術がないのだが、少なくとも手元にきたものは本人の字と思われる。こういうことを書くと営業妨害になると言われるかもしれないが、もてなし精神があって律義な人だなと思った。
ちなみに「金」と書かれた白い封筒も入っていた。中には金貨型のチョコレートがどっさり。これこそ“おいしい”だ。ありがとうございました。本はこれから拝読します。【鎌田良美】



