有村架純(33)と石田ひかり(53)が、映画「さとこはいつも」(9月18日公開)で初共演することが7日、分かった。年齢も、育った環境も異なる3人の「さとこ」が自由で、みっともなくて、いとおしい日々を自分の物語として書き始める作品で、有村は不倫も仕事もスランプ気味で迷走中の35歳、石田は子育てが一段落し久々の自分時間で夢に目覚めた55歳の「さとこ」を演じ、映像作品初出演の姫野花春(16)とトリプル主演する。
「さとこはいつも」は、長編映画デビュー20周年の沖田修一監督(48)が、脚本から手がけるオリジナル作品。初めての恋を持て余し妄想が暴走していく、姫野が演じる15歳の中学3年生の中井聡子、有村が演じる映画配給会社勤務の西田沙都子、石田が演じる飯島里子が、降りかかる出来事や妄想をきっかけに自分の物語を書き始めていく中で3人の人生が交差していく。
有村が演じる沙都子は、6年にも及ぶ不倫の日々をつづる。「最後は、刺される。」という一文通り、何の前触れもなく、腹部を刺され、「いっったあぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」と絶叫した後、横になり「ドラマかよ」と漏らすシーンを、有村はドッキリとコミカルさを織り交ぜて演じ上げた。「沙都子を演じた時間は私にとって心の癒やしとなりました。失敗も成功も全部、自分の人生。そっと肯定し豊かにしてくれるお話です」と評した。
石田は「どこまでもフレッシュでかわいく、まぶしいほど伸び伸びしている姫野花春ちゃんと、本当にすてきなお姉さんになった有村架純ちゃんと一緒に、3人で『さとこ』を演じたことは、うれしくそして貴重な経験でした」と振り返った。約300人が参加したオーディションから選ばれた姫野は「オーディションの結果を聞いたとき、まさか自分が!? と、人生で一番高く跳びはねました。映画館でクスッと笑いながら、思いっきり楽しんでいただきたいです」と語った。
3人と、沖田修一監督のコメント全文は以下の通り。
有村架純(西田沙都子役)沖田監督作品の一員になれたことが夢のようで、沙都子を演じた時間は私にとって心の癒やしとなりました。沖田組は誰もが互いにリスペクトし合い、何より監督自身が毎カット楽しそうに撮影されていて。すてきな空間の中、私も沙都子として何ができるかを考えるその時間が本当に幸せでした。失敗も成功も全部自分の人生。そっと肯定し豊かにしてくれるお話です。クスッと笑える3人のさとこさんに、是非会いにきてください。
石田ひかり(飯島里子役)笑って泣けて温かい、沖田作品の大ファンですので、オファーをいただいてとってもうれしかったです。「こんなに人柄の良い監督がいるのか!」とうわさには聞いていましたが、それ以上に素晴らしいお人柄でした。撮影は暑い日が多かったのですが、自転車で近くのコンビニまでアイスクリームを買い出しに行ってくださったこともありました。(その姿は、本当に近所のおじさんのようでした)現場は沖田作品そのものを表しているかのごとく本当に雰囲気が良く、みんな監督が好きでした。どこまでもフレッシュでかわいく、まぶしいほど伸び伸びしている姫野花春ちゃんと、本当にすてきなお姉さんになった有村架純ちゃんと一緒に、3人で「さとこ」を演じたことは、うれしくそして貴重な経験でした。3人「さとこ」、それぞれの人生を味わっていただければと思います。個人的に好きなシーンは、ネブライザーのところと、韓流ドラマが絶妙に絡んでくるところ、最高でした。正直に言って、本当に好きな作品になりました。皆さんにも好きになってもらえることを願っています。
姫野花春(中井聡子役)オーディションの結果を聞いたとき、まさか自分が!?と、人生で一番高く跳びはねました。初めての作品に迷いや不安を抱えながらも、ひとつひとつ、聡子の物語を紡いでいけたのは沖田監督やスタッフの方々のおかげです。そんなあたたかく、いつも笑顔があふれる現場に行ける日々が本当に楽しくて仕方がありませんでした。完成した作品を見て、自分の内側にあるたったひとつの物語に触れ、これまで歩んできた道も、これから歩んでゆく道も、そっと照らしつづけてくれているように感じます。映画館でクスッと笑いながら、思いっきり楽しんでいただきたいです。
沖田修一監督 中学生の頃に、初めて物語を書いてみたりしたことがあります。どんな話だったのかも今となってはあまりよく覚えていません。そして、書いたものもどこかへいってしまいました。そんな、生まれなかった物語に焦点をあてて、言葉にまつわる映画を作ってみたいと思いました。同じ名前の女性三人が、それぞれ自分の物語を書こうとする話です。姫野さん、有村さん、石田さんの三人が演じてくださった「さとこ」という女性像が、とてもチャーミングで、何度も見返したくなるほど、すてきなシーンばかりです。何かを始めようとする、新しい気持ちを描いた映画だと思います。
◆「さとこはいつも」 同級生に恋する鼻炎持ちの中学3年生・ソフト部所属の中井聡子(姫野花春)。姪っ子と韓国カルチャーLOVE! 映画配給会社の宣伝部でバリバリ仕事しつつ、6年目になる不倫が倦怠(けんたい)期を迎えている西田沙都子(有村架純)。子育てが一段落、ようやく自分の時間ができた飯島里子(石田ひかり)。三者三様、まったく違う人生を歩む「さとこ」たち…。それぞれに降りかかる出来事をきっかけに、自分の人生を小説として書き始めたとき、他人だったはずの3人の物語が少しずつ交差していく。



