元テレビ朝日社員の玉川徹氏は11日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演した。

高市早苗首相が10日の衆院法務委員会で、自身の陣営が昨年の自民党総裁選で他候補を中傷する動画を作製、投稿したとする「週刊文春」の疑惑報道をめぐり、「私も秘書も面識がない」としていた秘書と男性との関係について、オンライン会議上で「接点」があったと明かしたことについて、「認めざるを得ないというふうな形になったのかなという感じがしますが、問題はこれで止まるかなんですよ」と指摘した。

番組では10日の法務委での高市首相答弁のほか、高市首相の答弁が新たな報道が出るたび微妙に変わっていると伝えた。4月下旬の最初の文春報道直後、5月11日の参院決算委員会で、高市首相は動画を作製したとされる男性について「私自身も秘書も面識がない方」「私は秘書を信じる」と発言。一方、5月18日、この男性が秘書とオンライン会議を行ったと証言した内容が報じられると、首相の言い方は「面識がない」から「お会いしたことのない方」となった。

6月に入り、首相の秘書と男性との会話の音声が「文春オンライン」で有料会員向けに公開されると、高市首相は5日の参院予算委員会で、「私と会話をしている時より、かなり高い声でハキハキとしゃべっており、違和感があった」「どう考えても確認のしようがない」などと、主張。一方、首相陣営から相談され、総裁選の他候補に批判的な動画を作製し、SNSで大量発信したとする男性のインタビューを、7日に新たに共同通信が報じた。8日、高市首相は他候補への誹謗(ひぼう)中傷は「私の流儀ではない」として否定したが、10日の委員会で、秘書が昨年、「信頼できる方から紹介を受けた企業とのグループオンライン会議に参加し、国民の声を広く聴くために検討しているという企画の説明を聞いたことはあるということだった」と、男性との「接点」を初めて認めた。

番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に「どんどん説明が変わってきています」と振られた玉川氏は、自身が8日の放送で「zoom会議やショートメッセージのやりとりをしているのなら、そこにメールアドレスやか電話番号が残っているのではないか、それを確認すればいいのではないかという話をした。実はその日の未明に、共同通信が動画作製者のインタビューを取って、ショートメッセージや電話番号を確認すると秘書のものだと報じていた。そうなってくると、認めざるを得ないという形になったのかなという感じがします」と述べ、10日の首相答弁は共同通信の報道が影響したのではないかとの見立てを示した。

その上で「問題は、これ止まるかなんですよ」とも指摘。「今、(高市首相が)認めたのは秘書と動画製作者に接点があったということ。面識はない、と言っていたのが、面識はあるということになった。この先、中傷動画を依頼したり、いっしょにつくったのかという(疑惑の)問題がまだ残っている。これは非常に大きな問題」と訴えた。

さらに「選挙は民主主義の根幹だが、文春の疑惑(報道)通りとすると、ひきょうな手を使って選挙の結果を変えた可能性がある、ということになってしまう」と懸念を表明。また、文春の新たな報道内容として「SNSのメッセージを見ると、秘書がやりとりの中で、例えば拡散をお願いしていたりとか、そういうふうなことが文書としてあるというような話。本当に、秘書が送ったものなのかということも確認ができる」として、「ポイントはそこに移るのではないかなという気がします」と述べた。

羽鳥は「そういった意味もあり、立憲民主党が高市総理の秘書の参考人招致を求めているという状況です」と応じ、国会での動きに触れた。

高市首相は10日の衆院法務委で、秘書から、動画を作製したとされる男性との音声データに関し「自分の声に似ているように思うが、内容も含めて確信を持てない」という回答があったとも答弁。質問した中道改革連合の西村智奈美議員は、音声データが秘書本人のものかを調べた上で結果を説明するよう求めた。