覚せい剤取締法違反容疑(譲り受け)で逮捕状が出た後、フィリピンに渡ったタレント小向美奈子容疑者(25)に16日、セブ島にいるとの目撃情報が浮上した。さらに、関係者によると、小向容疑者は現在フィリピン政府の大臣、国会議員クラスの人物のサポートを受けているとの情報もあり、要人のコネクションを使えば永住権の取得も可能だという。日本とフィリピンの間には「犯罪人引き渡し条約」がなく、逃亡生活を続行できる可能性も出てきた。

 最近フィリピンから戻った事情通のA氏は「小向さん本人か一緒にいるといわれるAVプロダクション関係者が、政府に太いパイプを持っているようです。コネがあれば、ビザの延長から永住権の取得までできる」と話した。永住権の申請書類は入国管理局などにコネクションがあれば入手でき、50万円から150万円払えば1年程度で受理されるという。永住権の申請中に観光ビザの滞在期間が切れても、申請期間中の滞在を認めるビザが出るという。

 A氏は「フィリピンは金とコネクションがあれば何でもできる国」と話す。小向容疑者が日本を出国して間もなく1カ月になるが、小向容疑者の父と親交のあるモッツ出版の高須基仁氏は「自叙伝やストリップで得た蓄えがあるので、向こうで十分生活できる」と指摘した。「地下銀行」もフィリピンには存在し、日本からの送金も可能だという。