女優黒木メイサ(23)との結婚を、所属するジャニーズ事務所に事後報告した赤西仁(27)の処分内容が24日、分かった。来月から開催する予定だった全国アリーナツアーを中止する。ツアーは、5都市7公演の予定だった。同事務所は、中止に伴う費用が発生した場合、赤西に負担させることも決めた。連続ドラマの出演依頼も届いているが、事務所関係者は「現時点では何も決まっていない」と、スケジュールの白紙を強調した。

 赤西が全国アリーナツアーを予定していたのは、4月上旬~5月上旬。1カ月で東京、大阪、名古屋、札幌、福岡の5都市を回り、5カ所7公演で7万人を動員する予定だった。2度目となった全米ツアーの凱旋(がいせん)ツアーとして華々しく開催されるはずだった。

 ツアー実施は、1月に横浜アリーナで行ったファンイベントで発表。2月中旬には日程、会場など詳細を発表するはずだった。ところが黒木との電撃結婚を発表したのは、その直前の2月上旬だった。事務所はツアー詳細発表をいったん凍結。協議を重ね、結婚を事後報告し、関係各社に迷惑をかけたペナルティーとして、全面中止を決定した。会場のキャンセル代など中止にかかる費用が発生した場合、その全額を負担させることも決めた。

 中止発表がこの時期になったのは、初のソロアルバムを日米同時期に発売し、全米ツアーを終えて一段落したからとみられる。

 今後の活動スケジュールは流動的だ。事務所は「現時点では何も決まっていません」としている。とはいえ、人気抜群のアイドルスターに主演ドラマの依頼が舞い込んでいることが分かった。今年7月放送開始予定の作品で、かつて反町隆史が主演してヒットした「GTO」のリメーク版だ。制作予定の関西テレビは「まだ何も決まっていません」と話しており、正式決定に至っていないが、準備は進んでいるとみられる。

 結婚の事後報告について事務所社長のジャニー喜多川氏(80)は以前、「責任者としては考えないといけない」としてペナルティーを与え、反省を促す方針を打ち出した。最近も「責任を持ってやってほしい。世界はそうは甘くない」と影響力のある職業に就いている自覚を強く促していた。