NHK連続テレビ小説「あまちゃん」に主演した女優能年玲奈(20)が、10月1日放送の日本テレビ系バラエティー「火曜サプライズ」(火曜午後7時)にゲスト出演することが29日、分かった。28日に終了したドラマで演じたヒロイン天野アキの印象が視聴者の記憶に強く残る中、同番組でその素顔を披露する。また女優として注目される次の出演作は、出演依頼が殺到する中、正式決定には至っていないという。

 「あまちゃん」最終回放送前日の今月27日。放送終了を惜しむ「あまちゃんロス症候群(あまロス)」なる言葉も生まれるほどブームの余熱が冷めない中、能年は東京・渋谷にいた。「あまちゃん」の収録で通い続けたNHK東京放送センターのある街だ。アキに思いを寄せたストーブこと足立ヒロシを演じた小池徹平(27)とツーショットで散歩した。そんな2人にツッコミを入れるのは、小池とユニットWaTを組み、「火曜サプライズ」進行役を務めるウエンツ瑛士(27)。能年はラーメンやハンバーグを食べ歩き、「洋服作りをしてみたい」とミシンでバッグ作りにも挑戦。慣れないバラエティー出演だったが「皆さんに助けていただいて楽しかった。ストーブさん(小池)がいてくれて安心しました。またぜひお願いします」と振り返った。

 「あまちゃん」の大ファンだったウエンツは収録中も「個人的にお近づきになりたい!」と前のめりだったが、アキの名セリフ「のれんに押しずし」ではなく、まさに「のれんに腕押し」だった。「ミシンをしてる最中、一生懸命に話しかけたら『ウエンツさん、うるさいです』と言われてしまった」としょんぼり。好みの男性のタイプを聞いたが「明らかに僕と正反対の『ワイルドな人』と言われちゃった。玉砕しました」とうなだれた。小池は「すごくピュアで久々に会っても癒やされます。今日は、お兄ちゃん的心境でした」。これを聞いたウエンツが「逃げてる。オレは正面からぶつかった」と不満を示すと、小池から「どれだけ本気で好きなんだよ」と返された。

 ウエンツは、能年の出演について「純粋さや予想外の切れ味鋭いコメントが『あまちゃん』ファンに喜んでもらえるはず」。さらに「宮藤官九郎さんも出演されます。完全に便乗放送です」とちゃっかりぶりにも触れて笑わせた。【瀬津真也】