岩手県大槌町の複数箇所で発生した山林火災は、3日目となった24日も鎮火のめどが立たず、少なくとも約1176ヘクタールを焼いた。前日は約201ヘクタールで、延焼が急速に広がった。林野庁によると、2025年の同県大船渡市の山林火災(約3370ヘクタール延焼)に次ぎ、平成以降で国内2番目の規模。住宅を含む8棟に被害が出ており、消防や自衛隊が消火活動を続けた。
専門家は、今後の風向き次第で住宅地にも延焼する恐れがあるとして注意を呼びかけた。平野公三町長は「延焼状況は厳しい」と説明した。町は24日午後、新たに312世帯645人に避難指示を出した。対象の合計は町の人口の3割に当たる1541世帯3233人になった。
千葉大の峠嘉哉准教授(水文学)は、強風の中で木の上部を炎が伝う「樹冠火」が発生し、急速な延焼につながった可能性があると指摘。住宅街への延焼に備えていつでも逃げられるよう住民に準備を求めた。(共同)

