民進党の野田佳彦幹事長は13日の定例会見で、トランプ米大統領との蜜月関係を深めた安倍晋三首相を、「ドラえもん」に登場する「スネ夫」にたとえ、「今回、日本は(ジャイアンに)ものが言えないスネ夫くんになったと思われるのではないか」と指摘した。

 野田氏は、「ゴルフなどで(トランプ氏と)間合いを詰めすぎた分、ものが言えにくくなったのではないか」と指摘。7カ国からの米国入国を制限するとした大統領令に関し、首相がコメントを避けたことを念頭に「日本としてのコメントはすべきだ。もの言わぬ日本と思われかねない」とした上で、各国首脳を、ドラえもんに登場するキャラクターに重ねた。

 野田氏は「アメリカの人や、国際社会は、ドラえもんは見たことがないかもしれないが、メルケル(ドイツ首相)やメイ(英国首相)など、(女性首脳の)静香ちゃんは、毅然(きぜん)とものを言っている」と指摘。「日本は、スネ夫になるか、のび太にになるかだったが、のび太くんも、ビビりながらも、ものを言う時もある」と述べ、トランプに対する首相の対応を批判した。