東京都の上野動物園のジャイアントパンダの雌シンシン(11歳)が、12日午前11時52分、赤ちゃん1頭を出産した。同園によると性別は不明という。

 同園でのパンダの出産は2012年7月以来、約5年ぶり。

 シンシンは、前月16日ごろから食欲の衰えなど、妊娠時の兆候がみられた。同園は同25日から、シンシンの公開を中止した。

 同園によると、シンシンは10日夕から、室内を落ち着きなく歩き回る様子が、みられるようになったという。園側は中国から招いた専門家と協議の上で、11日から24時間体制での監察を続けていた。

 その結果、12日早朝から、陰部をなめる行動が頻繁にみられるようになり、午前10時57分に破水、11時52分に子どもの声を確認したという。

 午後12時38分には、1頭の子どもの姿を、モニターを通じて職員が確認した。

 シンシンは12年7月5日に、上野動物園としては24年ぶりとなる赤ちゃんパンダを出産した。しかしこの時、赤ちゃんは、生後1週間で亡くなった。