将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が17日、自身の持つデビュー後の連勝記録を「27」に更新した。

 大阪市の関西将棋会館で指された朝日杯将棋オープン戦で先手の学生名人の東大1年、藤岡隼太アマ(19)を108手で破った。歴代最長の連勝記録となる神谷広志八段の28連勝(87年)にあと「1」に迫った。

 藤井四段は中盤からリードを広げ、圧倒した。「終始、攻め続ける展開になったので、早指しとしてはうまくいったのかな」と振り返った。大記録への王手に「ここまで連勝できたのは幸運な感じです」と笑顔を見せた。

 藤岡アマは「連勝をとめる意気込み? とんでもないです。自分の力を出し切りましたが、(藤井四段は)さすがでした」と完敗を認めた。

 藤井四段は4月4日にデビュー後11連勝を達成し、プロ公式戦の新記録を樹立。15日には順位戦C級2組で瀬川晶司五段(47)を破り、歴代単独2位となる公式戦連勝記録を26に伸ばしていた。

 次戦は21日、王将戦予選で沢田真吾六段(25)と対局する。「前回の対局で沢田先生の強さをあらためて感じた。厳しい対局になると思います」と気を引き締めた。