将棋の加藤一二三・九段(77)が20日夜、ツイッターを更新し、現役引退を発表した。

 「本日を持ちまして、わたくし加藤一二三は公式戦からは現役を退く運びとなりました。当時の史上最年少記録となる14歳7ヶ月でのプロデビュー以来、63年もの長きに亘り、各棋戦を主催いただき多大なる御支援賜りましたすべてのスポンサーの皆様、報道関係者の皆様には、心より厚く御礼申し上げます」(原文のまま)

 加藤九段は同日、東京・渋谷区の将棋会館で指された竜王戦ランキング戦6組で高野智史四段(23)に敗れた。2016年度の名人戦順位戦で、最も下のクラスのC級2組からフリークラスへ降級し、規定ではフリークラスに陥落すれば60歳で引退という年齢制限があり、残る棋戦全てに敗退した時点での現役引退が決まっていた。