将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が26日、東京・千駄ケ谷の東京将棋会館で行われた第30期竜王戦決勝トーナメント1回戦で、増田康宏四段(19)を91手で下し、29連勝の歴代最多記録を達成した。
【藤井四段の公式戦成績】
<1>○ 16年12・24後手110 加藤一二三・九段 竜王戦6組 ひふみんの攻めをしのぎ一気の寄せ
<2>○ 17年1・26先手85 豊川孝弘七段 棋王戦予選 藤井の右桂で主導権を握って圧勝
<3>○ 2・9後手48 浦野真彦八段 竜王戦6組 速攻を決め短手数で投了に追い込む
<4>○ 2・23先手87 浦野真彦八段 NHK杯予選 相手の猛攻を受け切り反撃を決める
<5>○ 2・23先手127 北浜健介八段 NHK杯予選 渋い受けが光る。竜を作って圧倒
<6>○ 2・23先手111 竹内雄悟四段 NHK杯予選 相手の攻めを誘って完封勝ち
<7>○ 3・1後手72 有森浩三七段 王将戦予選先手の無理な動きを誘い押さえ込む
<8>○ 3・10後手144 大橋貴洸四段 新人王戦 苦戦の末に劣勢はね返して粘り勝ち
<9>○ 3・16先手107 所司和晴七段 竜王戦6組 攻めを冷静に受け、大駒乱舞の寄せ
<10>○ 3・23先手127 大橋貴洸四段 棋王戦予選 突然の寄せから相手の入玉を阻止
<11>○ 4・4後手104 小林裕士七段 王将戦予選 冷静に対処して反撃し、新人新記録
<12>○ 4・13先手127 星野良生四段 竜王戦6組 軽妙な手が光り乱戦を制する
<13>○ 4・17後手90 千田翔太六段 NHK杯1回戦 棋王戦挑戦者に受けの確かさを示す
<14>○ 4・26後手140 平藤真吾七段 棋王戦予選 丁寧な対応で受けつぶして反撃
<15>○ 5・1後手90 金井恒太六段 竜王戦6組 一点突破の攻撃で、一気に攻略
<16>○ 5・4後手100 横山大樹アマ 新人王戦 序盤作戦負けも、終盤力で逆転勝ち
<17>○ 5・12後手84 西川和宏六段 王将戦予選 相手の陣形が整う前に小技を決める
<18>○ 5・18後手120 竹内雄悟四段 加古川青流戦 自陣を乱されながらも激戦を制する
<19>○ 5・25後手102 近藤誠也五段 竜王戦6組決勝 相掛かりから主導権を握り押し切る
<20>○ 6・2先手155 澤田真吾六段 棋王戦予選決勝 千日手指し直しの末、劣勢はね返す
<21>○ 6・7先手93 都成竜馬四段 上州YAMADA杯後手陣の不備を突いて一気に寄せる
<22>○ 6・7先手139 阪口悟五段 上州YAMADA杯 振り飛車に苦戦させられるもしのぐ
<23>○ 6・7先手141 宮本広志五段 上州YAMADA杯 鮮やかなさばきから寄せ合い制する
<24>○ 6・10後手108 梶浦宏孝四段 叡王戦四段戦1回戦 主導権を奪って攻め続け終盤力発揮
<25>○ 6・10後手108 都成竜馬四段 叡王戦四段戦2回戦先手の攻めをしのいで反撃の末勝つ
<26>○ 6・15後手108 瀬川晶司五段 順位戦C級2組 終盤までのもつれ合いを最後に制す
<27>○ 6・17後手106 藤岡隼太アマ 朝日杯OP戦 小技を利かせて攻めをつないで制圧
<28>○ 6・21先手99 澤田真吾六段 王将戦予選 攻防の角の妙手から28連勝のタイ記録
<29>○ 6・26先手91 増田康宏四段 竜王戦決勝T1回戦 神経戦に慎重に対応して新記録
※順、勝敗、対局日 相手 公式戦名 ひとこと