将棋界の史上最年少棋士、藤井聡太四段(14)が2日、デビュー以来30連勝をかけた第30期竜王戦決勝トーナメント2回戦、佐々木勇気五段(22)との対局が東京・千駄ケ谷の東京将棋会館で午前10時に始まった。

 藤井は対局室に9時39分、入室。佐々木は9時42分に入室すると、3分後に持参したミネラルウオーターを、やはり持参したマイグラスに注いで、口に含んだ。

 9時48分、お互いに一礼してコマを並べ始める。王を持つ佐々木の手がかすかに震えていた。並べ終えた9時52分、振り駒の結果、歩が3枚出て、佐々木が先手、藤井が後手となる。

 10時、対局開始。佐々木は目をつぶって両手を軽くヒザの上で組み、1分半ほど経過してから先手2六歩、藤井はお茶を一服含み、右手に持ったハンカチで口をぬぐった後に後手8四歩と、ともに飛車先の歩を突いた。

 この対局の持ち時間は5時間。今夜には決着がつく見込み。