小池百合子東京都知事の側近、若狭勝衆院議員(60=東京10区)は7日、都内で会見し、先月13日に政治団体「日本ファーストの会」を立ち上げたことを明かした。次期衆院選時期が早まるとの見方もある中、候補者選抜を見据えた政治塾の設立も発表。初回は小池氏が講義を行い、現職国会議員の参加も認める方針。若狭氏は、年内の新党結成の必要性も明言。小池都政と連携した、国政版「ファースト新党」への流れが、いよいよ本格化する。

 「小池&若狭新党」がついに動き始めた。政治団体「日本ファーストの会」代表に就任した若狭氏は、昨年の都知事選や今年の都議選を通じ、「自民党でも民進党でもない新しい政党を皆さんが求めていることを実感した」と主張。「政治は政治のプロだけではなく、幅広い人材のもとで行われるべき」として、国政レベルでの人材発掘を見据えた政治塾「輝照(きしょう)塾」の設立も発表した。

 塾名は天台宗の開祖、最澄の「一燈照隅 万燈照国」という言葉から引用。9月16日の第1回講義は小池氏が講師を務め、来年2月まで6回の講義を行い、数百人規模の参加を予定する。若狭氏は「将来、立候補する方が選ばれることはある」と述べ、国政選挙の候補者を選ぶ場となることも認めた。