公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が24日、大阪市の関西将棋会館で指された棋王戦挑戦者決定トーナメント2回戦でトップ棋士の1人、豊島将之八段(27)に敗れた。棋王戦での敗退が決まり、史上初の快挙となる中学生でのタイトル獲得の可能性が消滅した。公式戦の通算成績は38勝4敗。

 終局後のインタビュー。藤井は何度も首を前方にガクッと折った。マイクを握る手にも力がない。「実力の差と言うか、A級の壁の高さを感じました」。持てる力のすべてを注ぎ込んだが、負けた。