自民党総裁選は10日、北海道胆振東部地震の対応に配慮して自粛していた選挙戦を再開し、安倍晋三首相と石破茂元幹事長の論戦がスタートした。

自身の政策を所属国会議員に披露する所見演説で、石破氏は、影響を受けた故渡辺美智雄元蔵相の言葉として、「政治家の仕事は、勇気と真心をもって真実を語る。それしかない」と述べ、「議員になって33年、このことを思い続けている」と、自らの政治姿勢について強調。円安や有効求倍率の1倍超えなど、アベノミクスの成果を「すばらしいこと」と評価する一方で、「働く人の所得はあがっていない」などと指摘。「私がやりたいのは経済再生、その核は地方創生だ」と述べ、農林水産業や地方の政策に10分近くを割いて説明し。「地方に強い石破」をアピールした。

また、相次ぐ自然災害を受けて「防災省」の創設の必要性を強調。「専門の官庁、スタッフ、大臣が大事。平時から(備える)体制整備が必要だ。『予想外』(のことが起きた)といわれないように」と訴えた。