僧衣で車を運転した僧侶が、交通違反切符を切られたことが波紋を呼んでいる。昨年9月16日に福井県福井市の県道で40代の男性僧侶が軽自動車を運転中に警察官に制止された。「運転操作に支障がある衣服」とされ、反則金6000円の青切符を渡された。

僧侶が所属する浄土真宗本願寺派の本山・西本願寺(京都市)は「法事のため僧衣で車を運転する機会は日常的にある」と猛反発している。「取り締まりは受け入れがたい」との見解を示し、僧侶の男性も反則金を納付していない。

僧侶たちが僧衣姿で縄跳びしながら足で小さなボールをリフティングしたり、スケートボードに乗ったりするなどの動画を続々とインターネットに投稿している。「♯僧衣でできるもん」のハッシュタグ(検索目印)を付け、ネット上で話題に。キリスト教の神父さんもツイッターで応援参加して盛り上がっている。

福井県警交通指導課では「袖がシフトレバーなどに引っかかり、裾が狭く足が動かしづらいためブレーキ操作が遅れる」とした上で「袖をたくし上げたり、足が動かしやすいようにすれば安全に支障はない」と説明している。