4月1日に日本囲碁史上最年少の10歳0カ月30日で初段になる小学4年生の仲邑菫さん(9)が、7歳から修業を続ける韓国でもフィーバーとなっている。

1月23日に女流世界最強の崔精(チェ・ジヨン)九段(22)、同30日には9歳7カ月5日の世界最年少でプロ入りした■薫鉉(チョ・フンヒョン)九段(65)と対局。連敗したが囲碁強国・韓国メディアも「天才囲碁少女」と相次いで報じた。

韓国でも「すみれ人気」に火がついてきた。1月5日にプロ入りが発表され、翌6日に井山裕太棋聖と対局したことは、公共放送KBSも報じていた。それが、菫さんが世界屈指の棋士と連戦したことで話題が沸騰。ソウル在住の男性は「各メディアが報じ、話題になっています」と驚いた。

中央日報は同30日の電子版で「天才少女菫の1日…囲碁の練習は毎日10時間」とのタイトルで密着特集を展開。起床後すぐに父の信也九段と碁を打ち、朝10時には修業先の韓鐘振(ハン・ジョンジン)囲碁道場で近い世代と対局し、午後9時に寝るまで囲碁漬けの日常を紹介。菫さんは対局中に苦しくなると爪をかみ、負けると大泣きするクセがあったが、涙も我慢し精神面で成長したとも報じた。

動画配信サイトのネバーTV、パンドラTVでは独自の会見映像に加え日本のテレビ局の映像に字幕をつけたものを配信。菫さんの過去の対局動画も、一部で再配信され始めた。

中央日報は、韓国でプロ入りパーティーを開いた後、一時帰国し、再び韓国で修業すると報じた。菫さんの一挙手一投足に韓国も注目している。

※■は十の下に日を二つ縦に並べ、十の縦棒が一つ目の日を貫く