将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)は16日、東京都千代田区で指された第12回朝日杯オープン戦の決勝で渡辺明棋王(34)を破り、2連覇を果たした。同大会での連覇は羽生善治九段(48)に続く2人目の快挙となった。

 以下は藤井聡太七段との主な一問一答

-2連覇、おめでとうございます。決勝戦は渡辺明棋王との初対戦でした。印象は

藤井 渡辺明棋王とは練習対局を含めて対局したことがなかった。最近、非常に充実されている印象があった。対局が楽しみでした。こちらが途中から攻めていく展開になりましたが、うまく対応をされて、少し苦しくなった場面もあった。渡辺明棋王の力を感じました。

-準決勝、決勝の2局を振り返って

藤井 どちらも秒読みに入ってからが長かった。全体的には落ち着いて指すことができた。

-本戦トーナメントの1回戦で稲葉陽八段、準々決勝では元竜王の糸谷哲郎八段の2人のA級棋士を破っての優勝だった。

藤井 1回戦からトップ棋士の先生と対局することができ、自分自身が成長することができたかなと思う。

-来年の3連覇へ向けて

藤井 いまの段階では来年のことは考えられないですが、今年は本戦トーナメントが振り駒ですべて後手番だったので、来年は少しは先手が出てほしいなと(笑い)。

-優勝賞金(750万円)の使い道は?

藤井 そうですね。ひとまず貯金して、ゆっくり考えたいなと思います。