安倍晋三首相は28日の衆院予算委員会で、21年9月で切れる自民党総裁の任期(現在3期目)をさらに延ばし、「4選」への待望論が出ていることを野党に問われ、「党のことは党でしっかり議論していく。ご心配なく」と、答えた。

立憲民主党会派の大串博志氏に、自身で4選について考えているかとの質問に答えたもので、可能性を否定はしなかった。

自民党総裁の任期は連続3期、9年となっており、本来なら首相は現任期が切れると退任することになる。しかし、首相側近の自民党の加藤勝信総務会長が27日の講演で、「ご本人がどう判断するかわからないが、国民からさらにという声が出てきたら、そういう状況が生まれるかもしれない」と発言。首相4選の可能性に言及して、波紋を広げている。

首相は現状のまま在任すれば、今年の11月に、戦前に首相を務めた桂太郎の2886日を抜いて、首相の通算在任期間が憲政史上1位となる。