桜田義孝前五輪相の「失言辞任」を受けて、再登板として後任に決まった前五輪相の鈴木俊一衆院議員(65)は11日、首相官邸に入り、安倍晋三首相と会談した。

鈴木氏は会談後の取材に、桜田氏が、東日本大震災からの復興よりも自民党の同僚議員が大事だと発言したことに、強い不快感を表明した。

「不適当な発言で被災地の方々を傷つけられる。それにより、被災地の方々と東京五輪・パラリンピックとの距離が開いてしまえば、復興五輪も何もない」と指摘した上で、「大変不適当な発言だった」と述べた。

その上で「もう1度、被災地と五輪の距離を縮めて、真に復興五輪・パラリンピックとなるよう、しっかりと仕事をしていきたい」と、五輪相に再登板する心構えを示した。