囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が28日、大阪市の日本棋院関西総本部で行われた非公式戦・若竹杯1回戦で種村小百合二段(37)と対戦した。プロ2戦目で初白星を目指す。

仲邑は白のシャツに薄い紫色のカーディガン姿。髪はポニーテール。公式戦デビューとなった22日の第29期竜星戦予選では、同じく4月にプロ入りした大森らん初段(16)に敗れ、公式戦デビューを白星で飾れなかった。

この日も小柄な仲邑のためにイスの下に高さ約10センチの特注の台が設置された。対局前には台に足を載せながら碁盤を見つめて集中力を高めた。

仲邑は、日本棋院が世界で戦える棋士を育成するために新設した「英才枠」で今年4月に史上最年少の10歳0カ月でプロ入りした。種村は03年にプロ入り、16年に女流本因坊戦で準決勝に進出した経験を持つ。

若竹杯は40歳以下の日本棋院関西総本部に所属する棋士によるトーナメント戦。持ち時間は各1時間30分の切れ負け制。持ち時間を使い切った対局者が負けとなる。

今回は男女16人が参加した。初戦を突破すれば、午後から準々決勝を戦う。優勝者には賞金10万円、副賞は甲子園球場での阪神戦チケット4枚が贈られる。