日本維新の会の丸山穂高衆院議員(35)が、ビザなし交流で訪問した北方領土・国後島の宿舎で11日、訪問団の大塚小弥太団長に対し、「戦争しないとこの島は取り返せないのでは」などとする趣旨の質問をしていたことが13日、分かった。

丸山氏は13日夜、都内で会見し、「多くの方に不快な思いをさせ、おわびしたい」と謝罪した。その上で、「私の不適切な発言を撤回したい」と述べた。

しかし、日本の国会議員が、領土問題の解決手段として「戦争」と武力に言及したことは、大失言だ。北方領土問題をめぐり、微妙な関係にあるロシア側の反発も予想される。

発言が飛び出したのは夕食の後で、当時、丸山氏は酒に酔っていたとされる。

丸山氏は15年12月末に、都内の居酒屋で酒を飲み、店から出た際に一般男性と口論になった。その際、相手の手をかむなどのトラブルを起こし、党から厳重注意されたことがある。この後、再度酒のトラブルになるのを防ぐため、公職に在職している間は、公私ともに一切酒は飲まないとしていた。