4日に東京都新宿区の交差点付近でツアー運行中の「はとバス」の観光バスが停車中のハイヤーに追突し、千葉県富里市宮崎昭夫さん(52)が死亡した事故では、宮崎さんは路肩にハイヤーを止め、トランクを開けて作業をしている最中に巻き込まれた。

はとバス広報課によると、事故を起こした森聡一容疑者(37)の勤務年数は5年目。事故を起こした当日の4日朝は6時40分ごろに出社し、健康確認では異常なしの申告をしていたという。また、前日の3日は公休で出勤はしておらず、市販薬を服用し、午後8時に就寝したという。

また、事故当日にも同じ市販薬を服用していた。事故後、病院に搬送され、最初の病院では平熱で異常なしと診断されたが、2つ目の警察病院で38度の熱があることがわかり、インフルエンザと診断された。

はとバスは、事故当時のドライブレコーダーの解析が終わっておらず、詳しい状況は現在も調査中だという。

事件は4日午後6時40分ごろ、東京新宿区の交差点で起きた。警視庁新宿署によると4日深夜までに、はとバスとハイヤーは同一方向を向いており、ともに南側から北側に、青梅街道方向に進行していたとみられる。ハイヤーが交差点で待機をしていたところ、後ろからはとバスが追突し、はとバスが右側にある中央分離帯に乗り上げ街路灯に追突し、停止した。