東京都の小池百合子知事は17日の会見で、新型コロナウイルスとの戦いについて「日本、東京でコロナとの戦いは始まったばかりだ。『自粛疲れ』というのは、まだ早いというのが現実だと思ってほしい」と述べ、長期戦になることを認識した上で、さらに外出自粛を徹底するよう、協力を呼びかけた。

この日、都内で新型コロナウイルス感染が新たに確認された人が201人と、初めて200人を超え、これまでで最多となった。小池氏は「200人は超えてほしくなかったが、ついに超えてしまったのかと思う」と、強い危機感を示した。

その上で「先週も、大きな繁華街での人の流れはかなり抑えられたと思うが、一方で、家族で近所に行こうとなれば、そこが『密』になり、悪循環になっている」と指摘。人の数が減った繁華街と対照的に、商店街で多くの人出が確認されたことが念頭にあるとみられる。

「日々の買い物もあると思うが、全員で動くことで結果的に密ができてしまう。(外出自粛に)ご協力をいただかないと、(現状が)だらだらと続けば感染症拡大に歯止めがかからず、経済にも疲弊が続く。自分ごとという認識を持っていただきたい」とも、訴えた。