大阪府の吉村洋文知事(44)が4日、府庁で取材に応じ、新型コロナウイルスの第2波を想定した大阪独自の「コロナ戦略」を打ち出すことを表明した。大阪で6月上旬から中旬にかけて専門家会議を開催し、戦略を練るという。

東京都や北九州市で感染が再び増えていることを念頭に「このまま行けば、再び、すべての休業要請を出すということになる。果たしてそれが正解かどうか」と疑問を投げかけた。

3、4月の感染者数の数字を分析し、検証する必要性を訴え「すべてに休業要請をしなくても波は抑えることができるのではないか」と指摘した。

今後について「すべてを広くというよりもターゲットを絞った戦略が必要。感染を抑え込めたいまこそ、冷静に分析して次の戦略を練らないと、また同じことをすることになる。同じことをすれば大阪も含めて日本は沈没するという危機感を持っている」と話した。