東武鉄道は31日、真岡鉄道から譲り受けた蒸気機関車(SL)「C11-325号機」の車両を埼玉県久喜市にある「南栗橋車両管区」で公開した。このSLは1998年(平10)から真岡鉄道で動態保存されていた。さまざまな工事を施して、今年12月に営業運転を開始する予定。

これにより現在走っている「C11-207号機」が、検査などで長期間運行できない場合でも、通年でのSLの運行が可能になる。325号機の導入に合わせ、JR東日本から譲り受けたディーゼル機関車と、JR北海道より譲り受けた客車1両も運用を始めることで、2編成となる。土・日・祝日を中心に最大4往復8本、すべてSLでの運転もできるようになる。

日光・鬼怒川エリアの地域活性化のため、東武鉄道では17年8月10日、東武鬼怒川線の下今市と鬼怒川温泉の間で約半世紀ぶりに復活させた。今回SLへの乗車機会を増やすことで、さらなる観光振興が期待される。