小池百合子都知事は28日、都庁で取材に応じ、国と足並みが乱れている観光支援事業「Go To トラベル」に関し、国側に意見照会をしたと明かした。「一時停止などの詳細が分からない部分があり、所轄省庁に意見照会を行った。国からの対応を見て今後の対応を考えたい」と述べ、国の反応を踏まえて方向性を示す意向を示した。小池氏はこれまで「全国的視点が必要」との観点から、都が動くのではなく政府が判断すべきと主張していた。

都内では重症者が急増している。小池氏はこれに先立ち、重症者を受け入れている4つの病院も視察。「いろいろな工夫に敬意を表したい。重症者用のベッドを増やすお願いもさせていただいた」と話した。

また、東京都は同日からの時短要請に伴う営業終了時刻の午後10時に、都庁舎やレインボーブリッジのライトアップを消した。当面の間、毎晩消灯する見通しだ。小池氏は「皆さまへの注意喚起と、早く光がともるような協力を募るため」と話した。【鎌田直秀】