将棋の第14回朝日杯将棋オープン戦決勝、藤井聡太2冠(王位・棋聖=18)と三浦弘行九段(46)戦が11日、東京都千代田区「有楽町朝日ホール」で行われた。藤井が101手で勝利し、2年ぶり3度目の優勝を果たした。

初の決勝進出となった三浦は中盤、一時ペースを握ったが、藤井の安定した指し回しに追い詰められた。終盤、藤井が勝負手の「先手4四銀」を指すと、「ひえ~」と漏らし、頭を抱えるシーンも。終局後、三浦は「まったく読んでいない手を指された」と明かした。勝ちもあった対局に「藤井さんだからしょうがないですね」と悔しそうに振り返った。

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◆朝日杯オープン戦 朝日新聞社主催。2006年(平18)度で終了した朝日オープン選手権の後継棋戦として、07年(平19)に創設された。全棋士とアマチュア強豪、女流棋士が参加。1次、2次予選、16人による本戦とすべてトーナメントで行う。持ち時間は各40分。優勝賞金750万円。