東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は14日、新型コロナウイルス感染状況を踏まえ、4月21日に予定していた愛媛県松山市の公道での聖火リレーを中止すると発表した。愛媛県実行委員会から申し入れがあり、協議の結果、松山城城山公園内で聖火皿までトーチにともした聖火をつなぐ点火セレモニーを実施する。同セレモニーは一般客を入れず、走行予定だった27人が参加できる方向で進めている。

公道でのリレー中止は大阪府に続き、2府県目。大阪府は公園内でランナーが走行したが、走行しない自治体は初めてとなる。

組織委担当者は聖火が途切れるのではとの指摘に「ステージイベント(=点火セレモニー)に関しても、聖火をつなぐという本来の趣旨に沿った対応ができていると考えている」とし、聖火はつながれると強調。さらに「ステージイベントにはなりますが、少しでもランナーとして走行したいという思いをステージにぜひ持ってきていただき、貴重な時間にしていただきたい」と呼び掛けた。