関西3府県などの緊急事態宣言の延長が決まって最初の日曜日となった9日、大阪市浪速区の繁華街・新世界では休業要請に従わず、酒類を提供する飲食店には多くの客が訪れた。店先に「お酒飲めるよん」「生ビール冷えてます」の貼り紙がある飲食店もあり、店内の席は半分以上が埋まっていた。

3度目の緊急事態宣言の延長では12日以降、客に酒の持ち込みを認めている飲食店にも休業が要請される。屋外にある座席に限り、酒の持ち込みを認めてきた大阪市浪速区の飲食店の店主は「12日以降も持ち込みは認めるつもり。屋外なら問題ないと思う」と話した。「酒なし営業」を続ける新世界にある串カツ店の男性店長は「近くに酒を出す店があったらかなわない。きょうは客が2組だけ。要請を守っている店のほうが損をする」と憤った。【松浦隆司】