次期衆院選の前哨戦となる東京都議選(定数127)は4日、投開票された。無投票当選の小平市(定数2)を除く、41選挙区125議席で争われたが、小池百合子都知事が選挙戦最終日限定で出陣した都民ファーストの会は劣勢予測を覆す善戦で「小池劇場」の威力を見せつけた。

巻き返しを狙った自民党は惨敗した前回より議席を伸ばす勢いだが、自公であわせても過半数64議席には届かないことが確実となった。

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立憲民主党は改選前勢力の7人からは議席を伸ばしたものの、躍進とまではならなかった。それでも、共産党とは2人区などで候補者のすみ分けを行い、選挙協力を行った自公の過半数割れには追い込み、前回は全敗だった1人区では、武蔵野市で五十嵐衣里氏(37)が当選確実となった。

会見した長妻昭都連会長は「自民も都民ファも行政監視の勢力ではない。最低限の陣立てができたと思うので都政チェックに取り組みたい」。手塚仁雄都連幹事長は「選挙戦で自民政権への怒り、憤りを実感した。総選挙ではこの不満の受け皿をつくるのが大きな課題」と答えた。