将棋の史上最年少3冠、藤井聡太王位・叡王・棋聖(19)が17日、「第47期棋王戦挑戦者決定トーナメント3回戦」(東京・千駄ケ谷「将棋会館」)で午後7時52分、119手で斎藤慎太郎八段(28)に敗れた。13日に豊島将之竜王(31)との第6期叡王戦5番勝負第5局(同所)を制して初の叡王を獲得して以来、初めての対局は黒星に終わった。同時に棋王戦はベスト8を前に敗退し、年度内6冠の夢は消えた。

勝った斎藤は、今年の叡王戦挑戦者決定戦で藤井に敗れた。その雪辱を果たした。「なるべく攻め合いになるように指していった。終盤、良くなっているのかなと思っていた。先手6九玉(93手目)と引いて勝てると思いました」と話した。

今年の名人戦挑戦者で、元王座でもある。「(棋王戦は)ここまで縁がなかった。何とか良い成績を残したい」と意気込みを語った。準々決勝では、郷田真隆九段(50)と対戦する。

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