年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、都内で発表され、大リーグ・エンゼルスで、ア・リーグMVPの大谷翔平投手(27)の「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞に選出された。

【2021流行語大賞】年間大賞はリアル二刀流/ショータイム/まとめ>

####本人は表彰式を欠席したが、今季大リーグで11冠と表彰ラッシュの中、新たな栄冠が加わった。表彰式後、取材に応じた選考委員のやくみつる氏(62)は「“持続可能(SDGs)な流行語”になれば」と前代未聞の連覇に期待した。

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打者で46本塁打100打点、投手で9勝の鮮烈な活躍で、大リーグでも表彰ラッシュを受けている大谷イヤーを象徴する受賞となった。トップ10入りの受賞理由は「大谷選手の『二刀流』は大リーグで不動のものとなった。2回の手術でも二刀流をあきらめず、ゴミを拾い、審判に敬意を払い、雄たけびがクール、笑顔がキュート…。大谷選手のすごさを挙げればきりがない! つまりは、みんなSHOHEIが大好き!」。やく氏によると、年間大賞への選考も「満場一致だった」という。

1試合で投打で同時出場する「リアル二刀流」は、日本ハム時代の16年に実現した。同年に大谷の活躍もあってチームは日本一に輝いたが、やく氏によると「その時は、まだリアル二刀流が完成の域に達していないということで(受賞を)ご辞退されていた経緯があった」。今季はメジャーの舞台でも「リアル二刀流」が初めて実現し、日本人2人目となるリーグMVPにも輝いた。文句なしの選出に、やく氏も「今回は受けていただいて、(主催者も)安堵(あんど)されていました」と舞台裏を明かした。

来季以降も、大谷の「リアル二刀流」の挑戦は続くとみられる。やく氏は「あくまで私見」としながらも「賞の性質上、2年連続で選ばれるということはないですが、来年もさらに投打の成績がアップして、連続受賞となったらおもしろい。“持続可能(SDGs)な流行語”になれば」と、「ショータイム」継続を期待した。【大友陽平】