東京都は6日、専門家らを交えた新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開き、小池百合子知事は「新規陽性者数の増加比が著しく上昇し、これまでに経験したことがない高い水準となっている」と危機感を示した。

専門家によると、新規陽性者の7日間平均が5日時点で1日約135人。前回21年12月29日では1日約44人で増加比が308%となった。感染状況の警戒レベルは最も低い「緑」から「黄色」に1段階引き上げられた。小池氏は新変異株「オミクロン株」による市中感染も急激に増加しているとして「コロナとの戦いは新たなフェーズに入ったと、強く意識しなければなりません」と話した。

小池氏は新型コロナ対策について、都立施設の入場制限の強化や、1グループ8人までとしている飲食店の入店人数制限を見直す考えを示した。【沢田直人】