日本維新の会は16日、岬麻紀衆院議員が2019年参院選(落選)の選挙公報に記載した私立大の「非常勤講師」の肩書が虚偽であったとして、公選法違反の疑いで刑事告発された問題で会見を行った。

岬氏は講師を務めたとする亜細亜大、杏林大から「非常勤講師ではなかった」などと回答されたというが「常勤の講師ではないという意味で常勤の対義語から非常勤と記載した。経歴を詐称しようという気持ちは毛頭ございません」などと釈明した。また文科省から「法律的に非常勤講師の明確な定義はない」と回答を得たとした。

会見に同席した藤田文武幹事長は「用語のあいまいさもあって国民のみなさんに疑念を持たれた。本人も深く反省するとともに口頭で厳重注意した」とした。岬氏は昨年10月の衆院選で愛知5区から出馬して比例復活し、初当選した。

また同党の石井章参院議員が15日、夏の参院選栃木選挙区(改選数1)に立候補予定の同党女性候補の事務所開きで「女性5人が出る。顔で選んでくれれば1番を取るのは決まっている」などと容姿に関する発言をした。藤田氏は石井氏から「見た目で何か人を差別する趣旨はなかった」などと謝罪を受け、厳重注意したという。石井氏は16年の参院選比例代表で当選し、夏の参院選で再選を目指している。