将棋の渡辺明名人(38)に斎藤慎太郎八段(29)が挑戦、渡辺が3勝1敗とリードして迎えた第80期名人戦7番勝負第5局が28日、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で始まった。渡辺が一気に3連覇を果たすか、2期連続挑戦の斎藤が初の名人奪取に巻き返すか。注目の大一番を迎えた。

午前8時46分、斎藤が対局室に入った。その後、渡辺が着座。午前9時、立会人の谷川浩司17世永世名人が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の渡辺は、2六歩と飛車先の歩を突いた。斎藤は飛車先を突き返した。戦型は角換わりに決まった。過去の両者の対戦成績は渡辺の11勝5敗。

持ち時間は各9時間の2日制。昼食休憩を挟み、夜までに決着する見込み。1日目は夕方に封じ手をする。2日目は29日午前9時に再開する。