留置人の昼食に配る弁当のサンマを盗み食いしたとして、群馬県警は10日、男性巡査(21)を窃盗容疑で書類送検し、戒告処分とした。巡査は「小腹が減ったので食べた」などと話しているという。同日付で依願退職した。

県警によると、巡査は5月9日、配膳前の留置人用の弁当に入っていた、サンマ2切れのうち1切れ(50円相当)を盗んで食べた疑い。別の警察官が1切れ少なくなった弁当を複数の留置人がいる部屋に配膳。留置人の1人が別の弁当と比べてサンマの数が少ないことに気付き、「おかずが足りない。看守が食べたのでは」などと訴えて発覚。署員用のゴミ箱から、食べ残しのサンマが見つかった。

巡査は4月中旬から、1人で収容されていた留置人の弁当を食べるようになり、当初は食べ残しのおかずを食べていたが「自分が配膳と片付けをすればばれないと思った」などとして、配膳前の弁当からつまみ食いするようになったという。