将棋の最年少5冠、藤井聡太王位(竜王・叡王・王将・棋聖=19)が豊島将之九段(32)の挑戦を受ける、「お~いお茶杯第63期王位戦7番勝負第1局」が28日、愛知県犬山市「ホテルインディゴ犬山有楽苑」で始まった。

藤井は王位3連覇を目指す。豊島は59期以来のタイトル奪還を狙う。昨年と同カードとなった。 午前8時42分、白い羽織の和装姿で豊島が入室。その後、藤井がスカイブルーの羽織で対局場に登場した。振り駒の結果、と金が3枚出て、豊島の先手に決まった。

午前9時、立会人の小林健二九段(65)が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の豊島は飛車先の歩を突いた。藤井はいつものようにお茶を一口飲み、心を整えてから飛車先の歩を突き返した。

両者の対戦成績は藤井の13勝10敗。藤井はデビューから豊島に6連敗したが、昨年度、王位戦、叡王、竜王戦のタイトル戦の舞台で巻き返した。

対局は持ち時間が各8時間の2日制。1日目は夕方に封じ手をする。2日目は29日午前9時に再開し、夜までに決着する見込み。