岸田文雄首相は21日、「政治とカネ」の問題で更迭した寺田稔前総務相の後任に、松本剛明元外相(63)を起用することを決め、官邸に松本氏を呼び込んで伝えた。

松本氏はかつて民主党に所属し、菅直人内閣で外相として初入閣した。今回は寺田氏の辞任に伴う起用だが、民主党時代の外相就任時も、前原誠司外相の辞任に伴い、外務副大臣から昇格する形での「リリーフ登板」だった。

2015年11月、安保法制をめぐる党の方針との違いなどを理由に民主党を離党。無所属を経て2017年に自民党に入党した。現在、自民党の麻生太郎副総裁が率いる麻生派に所属している。

松本氏は官邸で首相と会った後、報道陣の取材に応じ「総務省は、国民生活の基盤。大変重責だと思うが、しっかり働いて負託に応えていきたい」などと語った。