任期満了に伴う茨城県議選(定数62)が2日、告示され、計96人が立候補した。同県議選は、来春の統一地方選の前哨戦と位置づけられていることもあって与野党が力を入れており、党首級を含めた幹部を応援に投入している。

茨城は、11月11日に「法相軽視」発言で法相を更迭された、葉梨康弘衆院議員の地元(茨城3区)でもある。葉梨氏ら3人の閣僚が更迭され、旧統一教会の問題などで岸田政権の支持率が急落する中、定数全体の約7割を占める自民党が現勢力を維持できるか、立憲民主党や、初の議席獲得を目指す日本維新の会などの野党が勢力を拡大するのかなどが焦点。地方都市の県議選ではあるものの、結果は中央政界にも影響を与えるものになりそうだ。

自民党が特に警戒するのが、葉梨氏の更迭による影響だ。葉梨氏の失言&更迭から県議選告示まで1カ月もなく、岸田政権の足を引っ張った「ドミノ辞任」閣僚の1人として、有権者の記憶に刻まれている。自民党は有権者の支持動向の変化を警戒しながら、支持固めを進める方針だ。

一方の野党側は「葉梨ショック」直後の選挙での党勢拡大を目指している。

現有議席数は、自民44、公明党4、国民民主党3、立憲民主党2、共産党2、無所属3。欠員4。投開票は12月11日。【中山知子】