商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社、西宮神社(兵庫県西宮市)で10日、本殿参拝の一番乗りを競う恒例の「開門神事福男選び」があり、約5000人が参加した。新型コロナウイルスの影響で2年連続で中止していたが、3年ぶりに開催した。感染防止のため、開門時に前列に並ぶための抽選の対象者を1500人から1200人に減らし、福男による鏡開きは実施しなかった。

トップの「一番福」は大阪商業大4年の植本亮太さん(22=大阪府東大阪市)が2度目の挑戦で勝ち取った。「二番福」は西宮市の公務員北野壱真(かずま)さん(25)、「三番福」は大阪経済大1年の田中大翔(ひろと)さん(19=大阪府岸和田市)だった。

午前6時、大太鼓の音が鳴り響き表大門が開かれると、くじで決まった先頭グループの108人が飛び出し約230メートル先の本殿を目指し、境内を走り抜けた。 植本さんは先頭グループとなる、くじ番号は「5」を引き当てた。50メートル走で5・9秒の快足でスタートダッシュを決めると、途中から独走状態で本殿に駆け込んだ。

大学では野球部に所属。高校3年のときには明石商のレギュラーとして夏の甲子園に出場した。一番福に「まさか福男になれるとは思っていなかった」と喜び、「みなさんに運を分け与えられるような1年間を過ごしたいと思います」と話した。

植本さんは春から社会人チームで野球を続けるといい、「社会人野球で活躍し、プロ野球を目指したい」と意気込んだ。