WBC日本代表の初戦となる中国戦のパブリックビューイング(PV)が9日、東京タワー横のスタジオ「スターライズタワー」(東京都港区)で実施され、全国から会場に侍ジャパンファンが駆けつけた。

小笠原爽さん、坂巻海さんの18歳コンビは、この日北海道遠軽(えんがる)町から来た。遠軽高3年で2人とも野球部。WBC観戦するという卒業旅行で上京した。「パソコンを連打してどうにか10日の韓国戦のチケットを取れた。ニュースでここのPVが空席が多いのを知って予約を取りました」と小笠原さんが話すと坂巻さんは「ぼくらは3年間で1勝もできなかった。だから大谷さんが活躍して侍ジャパンの勝利を感じたくて来ちゃいました」と握り拳を突き出した。

九州から上京してきた男性(52)は東京ドームでのチケットがとれず、たまたま開いたネットニュースでこの会場のチケットが残っていることを知って上京を決めた。「宮崎の侍ジャパンのキャンプにいってきた。ダルビッシュと佐々木が話しているのを間近でみることができて気分が盛り上がって、勢いでPVチケットをとってしまいました」と語り「九州ではこんなイベントないですよ。いやぁ、こんなに人がいっぱいいて、よかですね」と満席の会場をぐるんと見渡していた。

北海道札幌市から上京してきた40代女性は北海道日本ハムのファンで「きょうは米国に差し上げた息子(大谷)の活躍を大画面で観戦したくてはるばるやってきました」と日本ハム時代の大谷のユニホームを着込んで声援を送り続けた。【寺沢卓】