神奈川県知事選で4選を目指す現職の黒岩祐治知事(68)は選挙戦最終日となった8日、横浜市内を選挙カーで回り、助手席に座ってマイクを握り、政策を訴え続けた。車から降り、路上でのあいさつを開始したのは、演説ができるリミットの午後8時直前。集まった約30人の聴衆の前で行った「最後のお願い」は、午後7時50分からわずか10分間に集約された形となった。

黒いスーツ姿で現れた黒岩氏は、神妙な表情を見せながら、「私のかつてのプライベートなことで、みなさんにご心配、ご不快な思いをさせてしまったことは、本当に反省しております」と深く頭を垂れた。

黒岩氏は、知事就任直前まで年下女性と11年間の不倫関係にあったことを6日、週刊文春で報じられた。同日の午前中、すぐに記者会見を開いて不倫の事実を認め、相手女性と妻に深く謝罪した。同時に、知事選からは撤退しないことを明言し「(県民からの)審判を仰ぎたい」と発言していた。会見後は、街頭演説や練り歩きなど定番の訴えは一切行わなかった。

最後のお願いは、自身の不倫問題に言及しながら、「こんなご不快な念を与えてしまったことについて、それをバネにして、バネにして、仮に当選したならば仕事で、仕事でみなさまにお返しをしていきたい」と声を張り上げた。「バネ」と「仕事」を2度繰り返し、4期目に向けての決意を示して、選挙活動を終えた。

知事選には、市民団体共同代表岸牧子氏(66=共産推薦)が横浜橋通り商店街、伊勢佐木町を練り歩き、桜木町駅や横浜駅前で街頭演説を行った。ほかに医師加藤健一郎氏(73)政治家女子48党党首大津綾香氏(30)も立候補している。