将棋の第81期名人戦7番勝負第5局が1日、長野県高山村「緑霞山宿 藤井荘」で行われた。藤井聡太新名人(20)に敗れた渡辺明九段(39)が1日、自身のツイッターを更新し、敗戦の弁を述べた。

「今回もこのような結果になったのは残念というか、実力不足が情けないというか、、、(特に第4局、第5局)」と切り出した。

「△46角~△66角は全く読めていなかったし、こういう複雑な局面での正答率が本局もそうだけどシリーズ全体、というか2020年以降、この3年の戦いでの差となりました。無冠になったことについてはいざこの時を迎えてみると、一言では言い表せません」と悔しさをじませた。

さらに「でも、今までもこの3年間も今日まで前向きに取り組んではきました。無冠になったことで将棋への向き合い方が変わる訳ではないんですが、このタイミングで一度、お礼を言わせてください。長い間、タイトル保持者として充実した時間を過ごすことができたのは、将棋ファンのみなさまのおかげです。ありがとうございました」と締めくくった。

同投稿に対し「渡辺名人、お疲れさまでした。何と言えば良いかわかりませんが、ここまでの将棋になったのも渡辺先生だからこそだと思いました。今はゆっくり休んでください。そして復活してまたおふたりのタイトル戦みたいです。先生のお話本当に大好きです。今日は本当にお疲れさまでした」「渡辺先生お疲れさまです。藤井先生とのハラハラする対局毎回楽しませていただきました。今はゆっくり休まれてまたワクワクする将棋を楽しみにしてます♪」「お疲れさまでした。十分に休息をとっていただきたいです。そして王座戦もほかの棋戦もまた応援しますよー!!!」などと書き込まれていた。